山本覚馬≪管見≫・ ・ ・新島八重(新島譲の妻)の兄・・会津出身
≪序言≫
欧米列強の東洋侵略、特にロシアの魔手、警戒すべし。確固不易の国是
を立て、富国挙兵の策を論ずる必要あり
≪政体≫
皇位かくぜん、外国と並び立ち、彼の侮りわ受けないために、国民一致、
王室を奉戴すること。ただし臣下に、分に応じて権力を分けるがいい。
≪議事院≫
大小の議事院を置き、大は公卿諸侯から、小は王臣・藩士から議員を出
すべし。小議員の数は一万石につき半人、五万石で一人、十万石で二人
二十万石で三人位がよろしい。
≪学校≫
まず人材の教育こそ急務。京摂その他重要の地に学校を設け、無用の古
書はやめ、国家有用のの書物に習熟せしむべし。学問は建国法規・経済
学・万国公法・修身学・訴訟法・物理学・陸海軍知識などを主とする。
≪変性≫
新しく立国するに当たり旧習にとらわれないこと。人民が自由ににその
天稟の才力を伸ばせるよう制度を変革したい。佩刀なども追ってやめる
べきである。
≪国体≫
当分は国体を封建制と郡県制の中間とするがよかろう。封建制身分格差
をやめ、官吏は愚賢の差によって採用することはもちろんだが、税金は
遊女屋など社会に不要の裳のから億徴し、生活必需品や書籍などを売る
者には軽くする
≪建国術≫
世界の情勢を熱視するには、商をもっぱらと国は栄、農をもっぱらとす
る国は栄えない。イギリスは蒸気機関を発明し、これによって良品を製
造し、世界中に売って巨富を得、オランダは各地に航路を開いて物資を
動かし、その利益で繁栄している。これからの日本は両国に学ばねばな
らない。
≪製鉄法≫
鍋釜から兵器、艦船に至るまで人間生活の鉄に負うこと絶大。今後は最
新の反射炉を活用して鉄を増産し、文明生活のために最大限活用すべき
だ。
≪商律≫
開国によって貿易が盛んになるのはいいのだが、時に風嵐の難らばその
損害は大きい。業者は仲間を組んで結束し、請負人に一定の敷金を納め
ておけば万一の場合の損害が補填できる。この仕組みは、国益にもなる
ことであるからぜひ実施すべし
≪時法≫
我が国の時刻制は一昼夜を十二に分けているが、西欧各国のように正午
を鏡として午前十二時間、午後十二時間とする方がすべての点で便利。
分単位で時間を大切にする良風も生まれるであろう。
≪暦法≫
日本に暦はやたらに閏年が多い。西洋のように一年三百六十五日と四分
の一制にすれば、四年に一度だけの閏日です。年号なんかやめてしまえ
。“神武即位”をもとに“皇紀二千五百二十八年”(明治元年)とやる方
が、連綿と続く皇統が感じられるのでないか・
≪官医≫
いま宮中の官医は、医の実力と関係のない家柄によって配列されている
。至尊の王体を守る医管がそんなことではだめ。長崎で猛勉強した名医
をこれに代えるべきである。
我々は 幕末から明治の初めにかけての有名人の知識は少々はあるが
≪山本覚馬≫
こんな素晴らしい考えを持ったひとが京都にいたとは 歴史の勉強は素晴らしい
今にもつうじるのでないかな 橋下さん参考にしてはいかがですか