“大雲院”
天正15年正親町天皇の勅命により織田信長・信忠
の菩提を弔うために、開山貞安上人に御池
御所を賜り、信忠公の法名大雲院殿三品羽
林仙厳大居士に因んで、大雲院と名づけ、
織田親子の碑を建て追善供養をした。
その後、豊臣秀吉は寺域の狭なるをみて寺町四条
に移し後陽成天皇より勅願寺賜り、大雲院の三
字を親書された。
以来その地に伽藍を擁していたが、その周辺は商
業繁盛の中心となったため、当地祇園閣のある
真葛ヶ原に移転された。この土地は高島屋の所
有のため交換された。現在の高島屋は大雲院跡
に建てられた。
尚、石川五右衛門の墓も有名である。