コロナ大戦  倉本聰  文藝○○

 

これは明らかに戦争である 敵は新型コロナウイルスである 予告も布告もなくいきなり襲ってきた 我々には敵の姿が見えず話し合い相手との交渉の手段もない 敵も実はこれまで人類に対して云いたいことが山ほどあって彼らなりにの手法で我々に対して様々な警告や予告を発したが不幸にして人類の耳にはそれが届かず 我慢に我慢を重ねて揚げ句 戦争しかないと爆発したのか 

恐らく抜きんでた頭の指揮の下 一糸乱れぬ軍事行動をとっているのてはないか だとすればその頭を 敬意を表して【総統】と呼ぼう その総統を探し出しその相手と腹を割って話す 或いはオサマ・ビンラディンのように殺す戦略もある

総統の頭脳は遥かに我々を超えている だから今のところ知能戦に於いて我々は明らかに完全に負けている 

          maskの不足

          防護服の不足

          院内感染

          医療関係者の感染と不足

          自粛要請をきけない人々

          政府の物事への決断への躊躇

          次の選挙への不安と思惑

          打つ手のおくれ

          第二次クラスタ

これらを見ていると敵の攻撃戦略が明らかに人間の性癖を読んだ経済へのアタックにあることが見てとれる

人は命と経済を今 天秤にかけて動いてしまっている つまり人間の経済活動の制御が総統の攻撃の目的なのかもしれない 経済活動を休止したおかげで大気汚染物質や二酸化炭素の量は何十年以前のレベルまで下がっている

そう考えれば総統の目的はもしかしたら地球の環境を正常に戻すことにあるのではないか 

神はコロナの総統に命じて我々に鉄槌を下されたのではないか

連休の初め 僕はフラッと富良野に拡がる東大演習林の原生林に入った この時期演習林のカツラの谷にエゾエンゴサクが咲き乱れるからである 数日前からら寒気でチラホラとしか咲いていなかったがそれ以上の空の蒼を見た 

まったく何十年ぶり再会したような 抜けるような本物の空の蒼だった 僕は呆けたようにその空の蒼を見て立ちつくした

去年同時期の大気中の二酸化炭素濃度は1.0ppm 同時期のpm2.5の濃度43.6

今年 この時期の二酸化炭素濃度0.5ppm  pm2.5は40.6 経済活動の止まった空は 久方ぶりにのなつかしい空の色だった 

 

(人間の欲望のままに 金 金の時代でいいのかなぁ~ 我々の子供時代のような田舎の生活も大事なのかな)  考えさせられる倉本聰さんの投稿でした